世相替え歌集
22年間、衆議院議員として政治活動をする中で、日本はもちろん世界の中で起きたいろんな出来事に直面しました。もともと歌が好きな私は、それを替え歌にして、その世相や出来事を残そうと思いました。歌の主題やキーワード、曲のリズムと世相、出来事がマッチして時に、面白い替え歌がドンドンできます。
批判精神が旺盛な野党時代は、創作意欲も旺盛で、200曲ほど作詞。
このコーナーで、小出しで公開してゆこうと思います。
熟年時代
定年までの 半年を 気楽にやろうと 思ったが 長い老後の 年月を どうして暮らせば いいのだろう 青春時代に 遊びすぎ いまさら後悔 するなんて 熟年時代の 真ん中は 金に困っているばかり お金はもはや よくたまる 時代は過ぎて しまったが あなたは上手に 財テクを 私は悲しむ 人になる 青春時代に 遊びすぎ あとから後悔 したけれど 熟年時代の 真ん中は 金に因って 泣くばかり
金ケツの歌
1、お金を愛する人は 本当はけちな人 次はおごるというだけの 嫌な友だち 2、生保を薦める人は 口先上手き人 大きな保障で丸め込んで 僕の支払い 3、totoをつくった人は 体重重き人 ITをイットと間違えても 国の元総理 4、籤に夢みる人は 財布が軽い人 いつかは大当て借金払うぞ 僕の現実 キンキラ キラキラ キンキン金 キンキラ キラキラ金・・・・・
おかねに
~ 千円札 ~ そばにいてくれる だけでいい たくさんなくて いいんだよ 僕の腹ぺこ救うのは 野口英世の顔がある おまえのほかに だれもない ポッケに1枚 あればいい ~ 万円札 ~ カバンに二束 あればいい 三倍あれば もっといい 選挙をするのは ぼくだから 福沢諭吉の顔がある おまえのほかに たよれない カバンにたくさん あればいい ~ 弐千円札 ~ 日銀金庫に 積んである 印刷された あの日から 今になっても出回らず 紫式部が悲しむは おまえのほかに だれもない だれがなんのため 刷ったのか
おらこんな暮らし~いやだ
♪~はぁ 遊びもねぇ それでも 成績それほど上がってねぇ 大将もねぇ 子分もねぇ みんな同じでグールグル 朝おきて 飯食わず 学校と塾を駆け回る ゆとりがねぇ 会話もねぇ 一人でゲームをするだけだ おらこんな暮らし~いやだ~おらこんな暮らし~いやだ~ 大人になる~うだ~ 大人になったら~銭こさ~ためて~ あそこで遊ぶぅだぁ~ ♪♪~はぁ 出世もねぇ 昇給ねぇ このかた ボーナス見たことぁねぇ 年金もねぇ 保険もねぇ まったくあしたがわからねぇ フリーターと アルバイト ハローワークでこんにちは 飲み会ねぇ コンパもねぇ たまにあ るのはミーティング おらこんな暮らし~いやだ~おらこんな暮らし~いやだ~ 正規になる~うだ~ 正規になったら~ 嫁さんみつけて~ 育児で頑張るぅだぁ~ ♪♪♪~はぁ 銀行もねぇ バス停も消え 郵便局もなくなった 校舎は今もあるけれど 通うこどもを見たこたぁねぇ 若者ねぇ ネエチャンねぇ たまにくるのはおまわりさん 医療がねぇ 介護もねぇ おらの村には施設がねぇ おらこんなイナカ田舎いやだ~おらこんな田舎いやだ~ 大都市へ出るだ~ 大都市へ出たなら~ダンボール集めて パークサイドに家もつだぁぁぁ おらこんな国~いやだ~おらこんな国~いやだ~ 外国へ出る~うだ~ 外国へ出だなら~少しのカネで~ 外国でのんびりだぁ~
古賀一生